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前職を辞め、令和から家具職人への道を選ぶ。たまに日常についても書きます

丁稚のすすめを読んで秋山木工に対しての考えが45度変わった話

 

こんばんは 

こうや豆腐です。

  

今回は秋山木工の代表取締役である秋山利輝が著者の

「丁稚のすすめ」について書いてみます。

丁稚のすすめ―夢を実現できる、日本伝統の働き方

丁稚のすすめ―夢を実現できる、日本伝統の働き方

 

 

 

そもそも秋山木工とは

有限会社秋山木工はオーダーメイド家具を製造販売している会社ですが

普通の会社とは違う所があります。

 

それは

徒弟制度(丁稚)です

*1

 

よくこの会社がネットで叩かれている理由は

この徒弟制度が大きく起因してます

 

この制度、技能の習得を理由に社員をこき使う制度なのですが

会社に働くと言うより修行をすると思ってもらって構いません 

 

わかりやすく書いているものがありましたので載せておきます↓↓

www.already-match.com

 

 

4年間は坊主で、共同生活を強いられる

恋愛・携帯・会社以外の人との面会は禁止(お盆と年末年始以外)です

給料は食費等を引くと月給3万円くらいと著者自身もしっかり書いてました。

 

それ以降の

4年間は会社に恩を返すと言う意味で秋山木工で働き

通常の給料を貰えます。

(24歳で40〜50万と書いてましたが良くてそれなので30万くらいかな)

  

その後は強制的に秋山木工をクビになります

独立するか、他の会社に働くようになっています。

 

読む前の秋山木工のイメージ

木工の道を目指したく秋山木工についてもある程度知っていましたが

 

入社したら無理やり坊主にさせられるわ

携帯電話は禁止で、親や友達とも連絡は禁止

連絡手段は手紙だけ

 

友達の結婚式なども行けないですしプライベートは皆無

技術はあってもそんな会社、今の時代に合わないし

即刻潰れてしまえ

ってのが正直な話、私の意見です。

 

まぁそんな事言いながら秋山木工のグループ会社に応募したんですけどね(笑)

残念ながらその会社は高卒のみ採用しており、年齢的に駄目だったので諦めましたが…

 

読んだ後の秋山木工のイメージ

読んだ後に、まず思った事が

 

この人は営利的に仕事をしていない

 

何が言いたいかと言うと

通常の会社は1〜3年目の社員は会社にとってマイナスの存在だと思います。

会社は仕事を覚えさせて、社会人の基礎を身につけてから

徐々に一人前にさせますよね

 

5年目からバリバリ働いてもらい、20代後半から40代後半の20年間が

働き盛りであり会社のプラスの存在だと思います。

 

そうやって会社と言うものは成り立っているものだと思っていましたが

秋山木工はそうではなく、プラスになり始めた3年目で

強制的にクビにすると言う事は会社的には損をしていることになります。

 

それについても著者は書いており、

そうする事で一人前の家具職人を世に出して

日本のものづくりの発展を促進することを目的としています。

 

著者はこう書いています

 

「同じ工場で、同じ親方や仲間に囲まれながら成長していくのは難しいものです。

刺激がないので、どうしてもマンネリ化してしまいます。」

「だからこそ、あえて退職させて、環境を変えるのです。」

「私は、彼らには違う世界で武者修行をして、さらに成長してもらいたいと思っています。職人たちがより伸びていくためには、他の場所で働く事が絶対に必要なのです。」

 

 

通常のブラック会社なら死ぬまでこき使ってやろうと思いませんか?

 

最大でグループの子会社が11社あった時は、

その考えが合わず、傘下のグループが離れてた事もあり

現在は5社のみになっています。

 

 

 

ただし秋山木工の徒弟制度に全面的に肯定する事は絶対にありません。

 若い時の4年間ってすごい大きいと思います。

 

たった4年間我慢すれば一人前になる

たった4年間、自由を奪われないと技術も習得できないと著者は考えていますが、

 

それって人によってそれぞれだし

個人の時間は絶対確保するべきだし、恋愛も自由にするべきだと思います。 

 

睡眠時間が3〜4時間なんて人によっては病気になりますし、

ストレスが原因で私なら発狂します。

 

私の高校時代も厳しい学校で、その環境に耐えきれず

授業中に校庭に爆竹を鳴らしたクラスメートがいて退学になりました。

 

そういった変な考えが生まれないようにする為にも

今すぐにでもそういったやり方を変えるべきだと思います。

 

まとめ

ネットは瞬時に情報を得られるし、とても役に立ちます

ですが当事者の意見も聞くのもありだと思います。

 

それらを聞いてから自分の考えを出すのが一番かなって

今回の本を読んで思いました。

  

 

*1:中世ヨーロッパの手工業者養成制度。親方制度とも。手工業ギルドと結合しつつ発展した。徒弟は一定期間親方の家に住み込み,雑用のかたわら親方の仕事を見習い腕をみがく。この身分階層を通過して初めて職人・親方になることができた。日本でも年季奉公などの形で存在した。機械制大工業の成立と不熟練労働者の増大によって衰退。